1月にはお正月や成人式など多数の行事・イベントがありますが、1月11日は何の日なのかご存知でしょうか?
1月11日は、日本の伝統行事や記念日が数多く重なる日で、各地でさまざまなイベントが行われています。
この記事では、1月11日に関連する行事や出来事、食べ物などの豆知識を分かりやすく紹介します。
1月11日は何の日?
まずは、1月11日は何の日なのか、主な記念日について紹介します。
鏡開き
1月11日は、日本の伝統行事「鏡開き」の日です。
鏡開きは、お正月に年神様や仏様にお供えした「鏡餅」を下げ、家族の健康や無病息災を願って食べる行事です。
もともとは武士の風習で、戦国時代には兜や具足の前に供えた鏡餅を割って食べ、力をつける「具足祝い」に由来します。
鏡開きの名の由来は、昔の鏡餅が円形で鏡を象徴していたことと、「切る」という言葉が切腹を連想させるため、「開く」という縁起の良い言葉を使ったことからきています。
一般的には1月11日に行われますが、関西地方や地域によっては1月15日や20日に行うこともあります。鏡開きで下げたお餅は、お汁粉やお雑煮、あられにして食べるのが伝統的です。
塩の日
1月11日は「塩の日」でもあります。
これは1569年の1月11日に起こった、戦国時代の「敵に塩を送る」という逸話に由来しています。
当時、武田信玄は今川氏によって塩の供給を止められ窮地に陥っていましたが、敵対関係にあった上杉謙信が人道的立場から塩を送ったとされています。
この出来事が後に「敵に塩を送る」ということわざとして語り継がれるようになりました。
現在、長野県松本市ではこの故事にちなんで、毎年「塩取合戦」というユニークな綱引きイベントが開催されています。
地域の人々が上杉軍と武田軍に分かれ、楽しみながら歴史に触れることができます。
蔵開き
1月11日は「蔵開き」が行われる日でもあります。
蔵開きとは、商家や酒蔵が新年初めて蔵を開き、その年の商売繁盛を祈願する行事です。
もともとは1月2日に初荷と合わせて行われていましたが、鏡開きの日である1月11日が旧暦で大安に当たることが多く、この日に行う習慣が定着しました。
酒蔵などでは、新酒のお披露目や試飲会を行う「蔵開きイベント」が開かれることもあり、冬の風物詩となっています。
樽酒の日
1月11日は「樽酒の日」です。
樽酒の文化を次世代に伝えることを目的として、奈良県の長龍酒造株式会社が制定し、日本記念日協会によって認定されました。
樽酒は、木製の酒樽に入れられた日本酒のことで、樽の香りが酒に移り、独特の風味を楽しめるのが特徴です。
また樽酒といえば、祝い事で行われる「鏡開き」が有名です。
1月11日の鏡開きに合わせて樽酒を振る舞う家庭やイベントも多く、縁起物として親しまれています。
マカロニサラダの日
1月11日は「マカロニサラダの日」でもあります。
「1」がマカロニの形に似ていること、また1が「サ・ラ・ダ」と3つ並ぶことで、マカロニサラダの記念日とされ、キューピーグループ・デリア食品株式会社によって制定されました。
マカロニサラダは、手軽に作れて栄養バランスも良い人気のメニューです。忙しい1月には、家庭でも簡単に作れて食卓を彩る一品として重宝されるでしょう。
イラストレーションの日
1月11日は「イラストレーションの日」です。
イラストレーション(Illustration)の最初の3文字「ILL」が、数字の1が3つ並んだように見えることから、協同組合日本イラストレーション協会(JILLA)が制定しました。
この日には、イラストレーターの作品展示やイベントが行われることもあります。
1月11日には何を食べる?
1月11日は「鏡開き」の日として、家族の無病息災を願い、お供えしていた鏡餅を下ろして食べる日です。
鏡餅には年神様の力が宿っているとされ、鏡餅を食べることで年神様の力をいただき、1年の健康や長寿を祈願します。
また、鏡開きの風習は、平安時代の宮中行事「歯固めの儀式」にも由来しています。
歯固めは、「歯が丈夫であることは健康長寿につながる」という考えから始まり、固いものを食べることで長寿を願う行事です。
鏡開きのお餅の食べ方
鏡開きで下ろしたお餅は、そのまま焼いて食べたり、料理に使ったりしていただきましょう。
以下は代表的な食べ方です。
- ・焼き餅
- ・お汁粉・ぜんざい
- ・揚げ餅
- ・雑煮
鏡開きをしたお餅は、こんがり焼いてしょうゆで食べたり、ぜんざいやお汁粉にしたりして食べるのが一般的です。
また、小さく細かくなった餅は、油で揚げておかきにして食べると余さず食べることができるでしょう。
最後に
1月11日は鏡開きをはじめ、「蔵開き」や「樽酒の日」、「塩の日」など、さまざまな行事や記念日が重なる日です。
新年のスタートとして、健康や繁栄を祈願する意味も込められています。
新年の始まりを彩る鏡開きとともに、健康と幸せに満ちた1年をお迎えください。
また、1月は家族や親戚、友人との集まりが増える時期です。
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