餅つきとは?由来や道具、やり方をわかりやすく解説

日本の風物詩のひとつとして親しまれている餅つきは、お正月に欠かせない伝統行事です。年末年始になると家庭だけでなく、地域のイベントや学校行事などさまざまな場所で餅つきが行われます。

この記事では、餅つきの意味や歴史、必要な道具、やり方について詳しく解説します。

餅つきとは?

餅つきとは?

餅つきは、縁起物であるお餅を作るための日本伝統の食文化です。

お餅は特別な日を意味する「ハレの日」の象徴とされており、正月や桃の節句、端午の節句などのお祝い行事で食べられてきました。

由来・歴史

餅つきの歴史は古く、日本では稲作文化が根付いた時代から始まったとされています。

稲には「稲魂」や「穀霊」という神聖な力が宿ると信じられ、そこから収穫される米も生命力を高める神聖な食べ物とされてきました。
さらに、米をついて作るお餅には神様が宿ると考えられ、祝い事や特別な日に食べる習慣が生まれたのです。

また、餅つきは家族や地域の人々が協力して行うため、連帯感や絆を深める役割もありました。
大勢で餅をつき、分け合うことで、喜びや幸せを共有する行事としての側面も大切にされてきたのです。

一方で、餅つきを行う日には縁起を担ぐ習慣もあります。
例えば、12月29日は「二重苦」に通じるため避けられ、31日に餅つきをすると「一夜飾り」として縁起が悪いとされています。

そのため、一般的には12月28日や12月30日に行うのが良いとされています。

必要な道具

餅つきに必要な道具は、以下の通りです。

  • ・臼
  • ・杵
  • ・せいろ
  • ・布巾
  • ・熱湯
  • ・水
  • ・餅とり粉
  • ・バケツ
  • ・ビニールシート など

餅つきを行うには、主に臼と杵という伝統的な道具が必要です。
臼は石や木で作られており、杵はもち米をつくための木製の棒を指します。
臼が女性、杵が男性を象徴するとされており、子孫繁栄や豊作を祈る意味も込められています。

さらに、もち米を蒸すためのせいろや布巾、臼を温めるための熱湯も必要です。
もち米がこびりつかないように、手水用の水や餅とり粉、蒸した米を入れるバケツなども準備しておきましょう。

その他、餅つきを行う場所を保護するためのビニールシートや、臼を固定するための台座も用意しておくとスムーズに作業が進みます。

必要な準備

餅つきに必要な準備は、以下の通りです。

  • ① 前日からもち米を研ぎ、たっぷりの水に一晩つけておく
  • ② 餅つきを行う場所にビニールシートを運び、臼は水をはり、杵の先はバケツなどに水を入れてつけておく
  • ③ 当日は、臼を温めたり、もち米を蒸したりするための大量のお湯を沸かし、保温ポットに入れておく
  • ④ もち米は蒸し始める1時間前くらいに、ざるにあげて水切りを行う
  • ⑤ せいろに布巾を敷いておく

餅つきは事前準備が非常に重要です。
前日にもち米を研いでたっぷりの水に一晩つけ、餅つき当日には臼や杵をお湯で温めておきます。
温かい臼を使うことで、もち米が冷えず、なめらかなお餅に仕上がります。
また、餅つきの場所にはビニールシートを敷いておき、もち米が蒸し上がったらすぐにつき始められるように準備を整えましょう。

餅つきのやり方

手順よく餅つきを行うためにも、しっかりやり方を覚えておくことが大切です。
ここからは、餅つきのやり方を紹介します。

  • ① 水切りしたもち米をせいろに移し、中央は間を開けてドーナツ状に敷き詰める
  • ② 鍋に8分目程度の水を入れたら、ガスコンロを使って湯を沸かし、もち米を入れたせいろを2段にセットして約30分蒸す
  • ③ 餅つきを始める10分前には、臼と杵をお湯で温めておく
  • ④ 蒸しあがったもち米は、下の段から臼に移す
  • ⑤ 最初は体重をかけて杵でもち米をこね、まとまるまでこねあげる
  • ⑥ 粘りがある程度出てきたら、杵をふりあげて餅をついていく
  • ⑦ 合いの手を入れて、杵ともちがくっつかないように手水をしてひっくり返す
  • ⑧ もち米の粒がなくなり、つやが出てくるまでまんべんなくつく
  • ⑨ 臼からもちを取りだし、餅とり粉をまいた板の上において、成形する

餅つきは、蒸し上がったもち米を臼に入れ、最初にこねてから杵でつく流れで進めます。

蒸し上がったもち米を臼に移し、杵を使って力強くこねましょう。
この作業を「こね」といい、もち米を均一になじませて餅のベースを作る工程です。

こねが終わったら、杵を振り上げて餅をつき始めます。
餅をつく際には、杵と餅がくっつかないように合いの手で手水を加え、餅を返しながら全体を均一につくようにしましょう。

つき続けると、次第にもち米の粒がなくなり、つやのあるお餅になります。
完成したお餅は餅とり粉をまいた板の上に取り出し、丸餅や平餅など好みの形に成形します。

餅つきイベントはいつ行われる?

餅つきイベントは、年末や年始に行われることが多いです。
家庭での餅つき以外では、主に以下のようなイベントが行われています。

  • ・保育園や幼稚園のイベント
  • ・町内会のイベント
  • ・自治体主催のイベント
  • ・商店街の新春イベント
  • ・神社・寺院イベント
  • ・学校や地域子ども会の活動 など

保育園や幼稚園では子どもたちに伝統文化を教えるための餅つきイベントが行われ、町内会や自治体では地域交流の一環として餅つき大会が開催されます。

また、神社や寺院では新年の行事として餅つきが行われ、つきたてのお餅が参拝者に振る舞われることもあります。

商店街の新春イベントや学校の活動でも餅つきは人気があり、多くの人が参加して楽しめる伝統行事です。

企業の新年会や忘年会の一環として餅つき大会を行うケースもあり、社員同士の交流を深める良い機会となるでしょう。

餅つきイベントにケータリングを活用しよう

餅つきイベントにケータリングを活用しよう

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