入梅とは?意味や食べ物・行事食を紹介

入梅とは、梅雨に入ったばかりの時期を指す言葉です。
時候の挨拶で「入梅の候(にゅうばいのこう)」という表現を目にしたことはある方もいるかもしれません。
また、6月の行事食として、入梅にちなんだ旬の食べ物を食べる機会もあるでしょう。
そこで今回は、入梅の詳しい意味や由来、使い方を解説したうえで、入梅の頃に旬を迎える食べ物についてご紹介します。

入梅とは【意味・読み方】

入梅とは【意味・読み方】

入梅の読み方は、「にゅうばい」です。暦を表す雑節(ざっせつ)の一つで、入梅の「梅」は梅の木ではなく、梅雨をあらわす言葉です。
そのため、時候の挨拶である「入梅の候」とは、「梅雨に入る頃」という意味です。

入梅は、毎年6月11日〜6月22日頃、夏至に入るまでの時期を指すと言われています。
手紙やお礼状などの時候の挨拶で入梅を使用するなら、6月中旬までが目途となるでしょう。
また、北海道や小笠原諸島など梅雨のない地域の人に手紙を送る場合は、入梅の候という挨拶は控えるのが自然です。

入梅と梅雨入りの違いとは?

入梅と同じような意味で使われる言葉に「梅雨入り」があります。
しかし、天気予報で「〇〇地方が梅雨入りしました」と言われることはあっても、「〇〇地方が入梅しました」と言われることはありません。

入梅はあくまで暦の表現(季節の呼び名のようなもの)であり、実際に雨が降っているかに関わらず、6月11日ごろは「入梅の候」ということになります。
一方の「梅雨入り」を宣言するためには、気象上の条件が整わなければなりません。

入梅の行事食・旬を迎える食べ物は?

梅の行事食・旬を迎える食べ物は?

入梅は、春から夏への移り変わりの季節です。
一般的には、以下のような食べ物が旬を迎えるため、行事食として親しまれています。

いわし

6月に水揚げされるいわしは、「入梅いわし」と呼ばれます。
入梅いわしは、脂がのっていて1年でもっとも美味しいと言われているので、この時期に食べるのがおすすめです。

入梅の季節は、青梅が収穫のピークを迎える時期です。
梅には、夏バテ防止に効果があるクエン酸やリンゴ酸、カリウムなどが豊富に含まれているので、自宅で梅ジュースや梅酒を作って飲むのも良いでしょう。
6月に仕込んだ自家製梅ジュースや梅酒は、2週間〜1ヶ月ほどで美味しく飲めるようになります。
そのため、夏が本格化する前の入梅の時期に作るのが適しているのです。

赤じそ

梅干しを漬ける際に使われる赤じそは、毎年入梅の頃が収穫時期です。
もちろん、梅干しを漬けるのに使っても良いですが、葉を煮出してしそジュースにしても美味しいです。

そら豆

入梅の時期には、そら豆も旬を迎えます。
そら豆は、タンパク質やカリウム、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。
むくみを改善したり、食欲をアップさせたりする効果があるので、梅雨のジメジメとした時期を乗り切るのにおすすめの食材です。

とうもろこし

冷凍のコーンは年間を通して出回っていますが、生のとうもろこしは毎年7月頃に収穫期を迎えます。
食物繊維が豊富なとうもろこしは、便秘の改善に効果が期待でき、ビタミンB1も豊富に含まれているので、夏の疲労回復にも役立ちます。

ピーマン

夏野菜の定番、ピーマンの旬は7月〜9月ごろです。
旬の時期のピーマンはビタミンCや鉄分を豊富に含むので、夏バテ対策として積極的に取り入れたい食材です。

アナゴ

いわしと並んで、アナゴも入梅時期を旬とする代表的な魚です。
6月〜7月ごろに水揚げされるアナゴは、「梅雨アナゴ」と呼ばれ、1年でもっとも美味しいとされています。

みょうが

薬味として人気がある「みょうが」の旬は、6月〜10月ごろです。
みょうがには、むくみを解消するカリウムや血流を促進するαピネンなどの栄養素が含まれており、夏バテ解消効果が期待できます。

最後に

入梅は、毎年6月10日〜6月22日(夏至)の頃までを指す暦表現の一つです。

入梅の時期には、いわしやアナゴなどの海産物、梅、赤じそなどの果物・野菜が旬を迎えます。
この時期が旬の食べ物には、カリウムやビタミン類など、夏バテを防止できる栄養素が豊富に含まれているので、積極的に取り入れて暑い夏を乗り越えましょう。

また、入梅の時期にホームパーティーや社内イベントを開催する場合は、旬の食べ物を中心としたケータリングで盛り上げてみてはいかがでしょうか。
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