夏至って何をするの?地域別の風習や食べ物を紹介

夏至は「1年でもっとも昼間の時間が長い日」として知られています。
しかし、夏至の具体的な過ごし方や地域別の風習や食べ物については、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそも夏至とは何か、地域ごとに行われている風習や夏至に食べると良いとされる食べ物について詳しく解説します。

そもそも夏至って何?

そもそも夏至って何?

夏至(げし)とは、日本を含む北半球において、1年でもっとも昼間の時間が長い日を指す言葉です。
中国の古い暦である「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つで、「立夏」と「立秋」のちょうど真ん中に当たります。
ちなみに、昼間の時間がもっとも短い日は「冬至(とうじ)」と言います。
夏至・冬至の具体的なスケジュールは天文学によって決まるため、春分の日や秋分の日のように明確な日付が定められているわけではありません。

2023年の夏至は「6月21日(水)」

2023年の夏至は、6月21日の水曜日です。
例年、夏至は6月21日か22日であることが多いため、今年は少し早いということになります。
6月21日は1年でもっとも昼間の時間が長く、太陽を感じやすい1日となるでしょう。

2023年の冬至は「12月22日(金)」

2023年の冬至は、12月22日の金曜日です。
冬至は、例年12月20日〜22日の間で変動するため、今年は少し遅いということになります。
12月22日は1年でもっとも昼の時間が短く、この日を境に寒さが本格的になっていくでしょう。

夏至には何をする?地域によって違う風習・食べ物

夏至には何をする?地域によって違う風習・食べ物

冬至の過ごし方としては、「柚子湯に浸かる」「かぼちゃを食べる」などが有名ですが、夏至の過ごし方を意識している方は少ないのではないでしょうか。
ここからは、夏至の過ごし方や地域ごとの風習、食べ物について解説します。

夏至祭(北海道・三重県など)

夏至祭は、北欧・スウェーデンの伝統行事です。
スウェーデンでは、夏至に近い土曜日とその前日が祝日となり、お祭りを開いて盛大にお祝いをします。
特にレクサンド地方の夏至祭は有名で、広場に集まって楽器の演奏を楽しんだり、輪になって踊ったりするのです。

日本でも、レクサンド市と姉妹都市交流がある北海道当別町で夏至祭が行われています。
また、三重県伊勢市にある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)では、「夫婦岩の真ん中から差し昇る朝日を浴びながら禊を行う」という独自の夏至祭が毎年行われています。

夏越しの祓(京都府・奈良県など)

京都府や奈良県などの神社では、夏至が終わったすぐ後、6月30日に「夏越しの祓」という神事が行われています。
これは、1月〜6月までの半年分の穢れを祓い、そこから半年(12月31日まで)の無病息災を願う伝統行事です。

冬瓜を食べる(全国共通)

夏至には、全国的に冬瓜を食べる風習があります。
これは、冬瓜がビタミンCやカリウムを多く含み、夏バテ防止に効果があるとされているからです。

たこを食べる(関西など)

関西地方では、夏至にたこを食べる風習があります。
これは、「タコの8本足のように稲が深く根を張りますように」という願掛けのためだという説が濃厚ですが、夏至の時期のたこは栄養価が豊富で夏バテ防止にも効果があるため、理にかなっています。

小麦餅・半夏生餅を食べる(関東など)

関東地方では、夏至の日に新小麦で作った焼き餅を食べます。
また、奈良県では、小麦と餅米を半量ずつ混ぜて作られた半夏生餅を食べる風習があります。

水無月を食べる(京都府など)

京都では、6月中旬〜下旬にかけて、ういろうの上に小豆をのせた三角形の和菓子、水無月を食べる風習があります。
京都の和菓子屋さんでは6月になると水無月が並びます。
水無月の三角形は夏バテを予防するための氷をあらわし、上にのった小豆には邪気払いや悪魔払いの意味が込められています。

イチジク田楽(愛知県など)

愛知県の尾張地方などの一部地域では、夏至にイチジク田楽を食べる風習があります。
イチジク田楽とは、半分に切ったイチジクに田楽味噌をのせて食べる食べ物です。
不老長寿の果物であるイチジクと田楽を掛け合わせることで、無病息災や豊作の願いが込められています。

焼き鯖(福井県など)

福井県の奥越地域では、夏至に焼き鯖を食べる風習があります。
焼き鯖は、良質なタンパク源で夏バテ防止にも効果があることから、江戸時代から続く伝統的な風習となっているようです。

最後に

夏至には、夏バテに効果があるとされる栄養豊かな食べ物を食べる風習があります。
全国的に知られている冬瓜以外にも、たこや和菓子など、地域ごとにさまざまな食べ物が食べられているようです。

日が長くなる夏至を境に、夏の暑さは本格化します。行事や風習を抜きにしても、栄養満点の食事をとって夏バテを防止することが大切です。

また、夏は家族や親戚で集まってホームパーティーを行う機会も増えます。
サンケイ会館のケータリングやデリバリーサービスは、夏にぴったりの食材を使用したメニューもご用意しております。
夏のホームパーティーのお料理もお気軽にお問い合わせください。
https://sankeikaikan.co.jp/catering/